血尿が出た。
初めて目の前で見る血尿に、僕は思わず笑ってしまい、腹を抱えて笑わんばかり。そのせいで尿軌道が便器から逸れた。ユニットバスの床に飛び散る血尿。
問題は、ここからだ。
床をささっと掃除し、今日の競馬の予想の続きをしようとパソコンに戻ろうとした僕の背後に、何かが、誰かが、なにかが、いる。
僕一人の部屋で。
立ち止まる僕。
背後の存在が、そっと、僕の背に触れる。触れられた場所から僕の全身の熱が吸い取られていく。僕は、瞬間、あっ、と思い、僕の体はなにを感受したのか、悪寒を感じ、熱が奪い取られ、僕の腕は硬直し、バルタン星人のようなポーズで、右手と左手の人差し指と中指でいわばピースサインをしたまま激しく震えだす。
震えは2分ほど続いた。
これを書いてる現時点でも分からないのだが、一見、死神? という解釈が妥当なんだろうけれど、いや、違うなぁ、と。
なんか、もっと、やばいやつ、「やつ」って言い方はよくないかもしれないけれど、絶対的に存在のレベルがレベチのなにかだったと思う、、、
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